陣痛も痛かったですが、HELP症候群の痛みの方がはるかに【出産体験記：case7】
ｙさん 出産時の年齢：25才
33週目に里帰り出産のために実家に帰省したのですが、里帰り先の病院で突然血圧を指摘されました。
次の週の検診も、その次の週の検診も血圧は少しずつ上がり続け、38週に入ると同時に緊急入院し、促進剤を使って産むことに。
促進剤を増量していくと、一気に陣痛がMAXになり半分以上気を失っていました^^;
血圧は150を超え始めて、緊急の帝王切開に切り替える準備も始まりましたが、吸引と先生にお腹を押してもらって、どうにかこうにか自然分娩で産むことができました。
産後、出血量と血圧を経過観察して「問題なければ病棟に移りましょう」と言われ、数時間休んでいたところ、じわじわ背骨が痛み始めました。
助産師さんにベッドをギャッジアップしてもらいましたが楽にならず、すると胃が今までに経験したことないくらいに痛みだし、吐き気と呼吸困難で喋ることもできなくなりました。
医師も5人ほど集まり、助産師さんも20人程部屋に来て、緊急カート等が運ばれてくるのを意識朦朧としながら確認して、意識が戻った時にはたくさんの点滴と輸血が（笑）
HELP症候群という、妊娠高血圧症候群の合併症でしたが、迅速な対応のおかげで命を助けてもらいました。
陣痛もすごくすごく痛かったですが、HELP症候群の痛みの方がはるかにトラウマになりました。
出産後の様子や現在はどうですか？
病院内でも有名な、ざわつくエピソードを作ったにも関わらず、私自身は周りも驚くスピードで回復して、予定通り全ての指導を受けて退院しました。
生まれたばかりの赤ちゃんにも問題はなく、新生児室で少しも泣くことなく、私が回復して迎えにくるのを待っていたそうです。
昔は出産で亡くなるお母さんがたくさんいたそうですが、このようなトラブルがあって亡くなった方もたくさんいるのだなと、改めて母子健康に退院出来たことに感謝しています。
これから出産する人へアドバイスを送るとしたら？
とにかくストレスは回避すること！です。
私の場合は夫の浮気の発覚があってから、じわじわ血圧が上がったのですが（笑）
私は体重も7キロ弱しか増えず、食生活も気をつけていましたし、運動も適度にしていたので、妊娠高血圧になるなんて思ってもいませんでした。
原因もよく分からないことが多いのが妊娠、出産ですので、我が身にもいつどんなことが起こるか分からないと覚悟して、出来る限り身体を労ってお過ごし下さい。
